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中国は「大規模に産業化」へ

 最もアグレッシブな姿勢を見せる中国では、既に2カ所の治療施設が稼働中。Lanzhou(蘭州市)にあるIMPと、Shanghai(上海市)にあるSPHIC(Shanghai Proton Heavy Ion Center)だ。

Ramona Mayer氏
Ramona Mayer氏
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 このうちIMPではこれまで、研究用の加速器(シンクロトロン)を重粒子治療にも利用する形だったが、2016年以降は専用施設を稼働させて「大規模に産業化する」(Xiao氏)。Wuwei(武威市)で建設を進めてきた治療施設への装置搬入が2015年8月に完了。同年12月にビーム照射試験を始めており、2016年に臨床試験を始める計画だ。Lanzhouにも新施設を建設中で、2016年3月に装置搬入を始める。

 オーストリアでは、ウィーン近郊にあるMedAustronと呼ぶ機関で重粒子/陽子線治療が近く始まる。陽子線についてはビームの「調整中で2016年中に治療を始めたい」(MedAustronの取り組みを紹介したRamona Mayer氏)。2017年には重粒子線治療を始める計画である。