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外の力を採り入れる

 保健事業において外部との連携を意識するようになったことで、各種セミナーにも担当者が積極的に参加するようになった。そこで知己を得たのがミナケアの山本氏だ。

 ミナケアが手掛ける保健事業支援システム「元気LABO」では、特定健診とレセプトのデータの突合(統合)分析が可能。内田洋行健保は全事業所の被保険者の健診データを保有しており、元気LABOの仕組みを使って「各受診者がどういう疾患にかかっているかをレセプトで分析しようと考えた」(松井氏)。2013年度には健診とレセプトのデータ1年分をミナケアへ渡し、突合分析を依頼した。

 この分析では、被保険者が抱える疾患リスクを8種類に分類。ハイリスク・アプローチの対象とする「透析」「血糖」「血圧」「脂質」、ポピュレーション・アプローチの対象とする「肝機能」「非肥満」「歯科」「喫煙」にグループ化した。その上で、各リスクについて「保健指導リスク」「受診勧奨リスク」「高緊急度リスク」といった層別化を行う。

 糖尿病の傾向が明らかであるにも関わらず、医療機関にかかっていない――。そうしたハイリスクの被保険者を絞り込んだうえで、保健指導などの介入を行える仕組みだ。

 解析は計7600人を対象に実施。ハイリスク・アプローチの対象となる透析/血糖/血圧/脂質の高緊急度リスク保有者は109人いたという。この109人に対しては“Team109作戦”と名付けた、徹底した保健指導を行った。