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成果型の健康づくりを

 SIBを活用するに当たり、重視するのは健康づくりによる成果である。資金提供者に対価を支払うために、事業開始前にきちんとKPIを設定する。

スマートウエルネスコミュニティ(SWC)協議会 副会長 兼 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 教授の久野譜也氏
スマートウエルネスコミュニティ(SWC)協議会 副会長 兼 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 教授の久野譜也氏
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 これは、久野氏らが提唱する「健康や医療の分野は役務型でなく成果型であるべき」という考えに基づいている。実際、健康づくりによって医療費の抑制が確認できた事例もある。新潟県見附市の取り組みを分析したところ、きちんと健康づくりを行えば「年間10万円の医療費抑制につながる」(久野氏)ことが分かっているという。

健康づくりをした人としていない人の医療費の差額
健康づくりをした人としていない人の医療費の差額
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 成果の指標としては、医療費の削減額だけでなく、自治体職員の作業負担軽減なども盛り込む予定である。自治体が主体となって取り組んでいた健康づくりでは、職員のマンパワーが不可欠であったが、事業者に委託することでこうした負担を軽減することも狙う。