PR

心理描写やセリフを通じて学べる

 今回のゲームアプリには、ノベルゲームならではの「主人公に自分を投影する」(favary 取締役の矢田茜氏)という特徴を生かしてさまざまな仕掛けを盛り込んだ。プレーヤーは、シェアハウスの管理人となってほかのキャラクターと交流する。恋愛を進めながら心を軽くするヒントをキャラクターのセリフに織り込んで、「こういう考え方もあるんだ」と学べたり、「自分も無理しすぎていないか」を確認したりできる。

 登場する各キャラクターは、設定に合わせた言動やトラブルを起こしやすいなどの傾向を再現する。各キャラクターの心理描写やセリフなどを通じて教える心理テクニックは、医師と臨床心理士が監修した。

 全10話のストーリーを終えると、医師や臨床心理士が監修した心理ケアに関するヒントを読むことができる。ゲームコンテンツとは別に、クイズやストレスチェックも行うことができ、ストレスチェックの結果に応じて医師や臨床心理士のアドバイスも受けられる。

ストレスチェック画面イメージ(画像提供:favary)
ストレスチェック画面イメージ(画像提供:favary)
[画像のクリックで拡大表示]
医師や臨床心理士が監修したアドバイス画面(画像提供:favary)
医師や臨床心理士が監修したアドバイス画面(画像提供:favary)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回のゲームは、LGBTに配慮してゲーム冒頭で選ぶ恋愛相手の性は問わない。「LGBTの人は、うつ病発症率がそれ以外の人よりも高いことに配慮した」と清水氏は話す。カミングアウトできずに自分を偽りながら暮らしている人も多く、ストレスがかかった状態が続くことが一因と考えられるという。