女性は早期に不調に気付きやすい
厚生労働省の2014年の統計によると、精神疾患を有する総患者数は約392万人。しかし、過去の研究から「医療機関への受診率は20%程度しかないことが分かっている」と清水氏は言う。
男女別で見ると、自殺者は男性の方が多いが、うつ病の患者は女性の方が多い傾向にあるという。このことから、女性の方が男性よりも早い段階で不調に気付くことが分かる。不調に気付いても発散するツールがなく、「放っておいてうつ症状が現れる人も多い」と清水氏は指摘する。ふと不調を感じたときに手に取ってもらえるアプリとなることを期待しているという。
今回メインターゲットにした20~30代女性は、「葛藤を抱えて悩みがちな時期。すごく不調というわけではなくても、日々悶々とした思いを抱えている」と清水氏は話す。こうした傾向は先進国であれば万国共通で見られるといい、今後はグローバル展開も視野に入れている。
記事初出時、HIKARI Lab 代表取締役の清水あやこ氏の表記が誤っておりました。お詫びして訂正いたします。また、取材先の申し入れにより、記事中の表記を一部変更いたしました。記事は修正済みです。