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「ひとことコール」
「ひとことコール」
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 声帯を摘出するなどしてしゃべることができない入院患者の“声”となる――。そんなツールの開発を、ナースコールなどを手掛けるケアコムが埼玉県立がんセンターと進めている。ボタンを押せば看護師に用件を伝えられるコミュニケーションツール「ひとことコール」である。

 今回の開発は、埼玉県とさいたま市が共同で進める「医療イノベーション埼玉ネットワーク」の成果の一つである(関連記事)。ケアコムは、2018年2月23日の発表会で実機を披露した。

 ひとことコールは、「トイレ」「痛い」「苦しい」「痰を取って」「くすり」「点滴」「経管栄養」「用事」の8つのボタンが用意されているナースコール。患者は状況に応じてボタンを押すだけで、看護師に用件を伝えることができる。ベッドサイドテーブルやベッド柵に設置して使用する。

使用イメージ
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埼玉県立がんセンター 頭頸部外科 部長の別府武氏
埼玉県立がんセンター 頭頸部外科 部長の別府武氏
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 従来のナースコールでは、看護師の手を必要としていることは分かるが、「患者の元を訪れるまでどういう用件なのか分からなかった」と埼玉県立がんセンター 頭頸部外科 部長の別府武氏は話す。ひとことコールを使えば、用件が分かった状態で患者の元に駆けつけることができるため、看護師の業務効率化を図ることが期待できる。

 現在は埼玉県立がんセンターで試作品のテストを行っている。今後は外国語に対応したタッチパネルを開発し、日本語が話せない患者にも対応できるようにしていくという。