PR

治療アプリを遠隔診療とつなげる

キュア・アップの佐竹氏
キュア・アップの佐竹氏
[画像のクリックで拡大表示]

 キュア・アップ自身は「治療の遠隔化」を推し進めている。同社が手掛ける治療アプリは、これまで介入の難しかった患者の時間帯や意識・習慣に対して治療介入し、患者の日々の状態に応じたフォローを行うもの。ニコチン依存症であれば「患者は診察を受けた後、次の診察までは孤独な戦いを強いられる。禁煙やそれに伴う離脱症状、薬の副作用などに1人で対処しなければならない。我々のアプリはエビデンスに基づくガイダンスを患者ごとに日々提供し、こうした治療空白を埋めることで治療の継続率を高める」(佐竹氏)(関連記事2)。

 米国ではこうした機能を持つアプリがFDA(米国食品医薬品局)で承認され、保険適用される例が既に登場している。2型糖尿病に対して「薬と同等以上の効果が臨床試験で実証された」(佐竹氏)という米WellDoc社のアプリ「BlueStar」はその1つ(関連記事3)。2016年のASCO(米国臨床腫瘍学会)では、経過観察アプリが進行肺がん患者の生存期間を改善するという第3相試験の結果も報告された。キュア・アップもニコチン依存症やNASHの治療アプリに関し、医療機関との臨床研究を精力的に進めている。

 以上のピースを組み合わせ、遠隔での「診断+診療+治療」という流れをつくろうと、佐竹氏は同社の治療アプリを遠隔診療のプラットフォームと連携させることを構想中だ。遠隔診療プラットフォームベンダーなどとの協業を模索していく。遠隔診療では診療報酬加算に向けた議論が始まっており、こうした流れの中で「診断アプリや治療アプリも、薬事承認の枠組みに組み込んでいけるのではないか」と同氏は話している。