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自作のカルテ記載支援ソフトと連携

 前田氏は、開業前に勤務した医療機関で在宅診療を行う際、FileMakerを用いたカルテ入力支援ソフトを利用しており、多忙な在宅診療の場で効率良くカルテを記載したいという考えから、様々な入力支援ツール機能を実装していた。開業後もそのノウハウを利用し、ANNYYS_Developer版と連携させて迅速・効率的なカルテ入力を実現している。

前田氏は、ANNYYS_Developer版へのカルテ記載に自らFileMakerで開発したソフトを多用している。
前田氏は、ANNYYS_Developer版へのカルテ記載に自らFileMakerで開発したソフトを多用している。
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 例えば、一般外来で訪れた患者の問診を行う際に、何日目から症状が現われたか、市販薬をいつから服用しているか、現在の症状はどうかといった主訴の文言が、クリックすると次々に表示されるように設定している。理学所見の入力についても、例えば扁桃腺の腫れ・炎症の所見では「扁桃白苔」など、所見に該当する語句を選択するだけで容易に所見文書が入力できるように工夫されている。支援ソフト上で記載された主訴や所見は、コピーボタンでANNYYS_Developer版に自動転記される。「この入力ツールを用いると、効率的にSOAP(S:主観的データ、O:客観的データ、A:データ評価、P:治療方針)記載ができる。同じFileMakerで開発されているANNYYS_Developer版とは、容易に連携してシームレスに使うことが可能だ」(前田氏)。

理学所見の入力時に薄緑色の項目をクリックすれば赤枠内に所見が自動入力され、コピーボタンでANNYYS_Developer版に転記できる。
理学所見の入力時に薄緑色の項目をクリックすれば赤枠内に所見が自動入力され、コピーボタンでANNYYS_Developer版に転記できる。
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 生活習慣病患者への特定疾患指導の内容を記載する際にも、同様の仕組みを活用している。指導内容を記載するときには、食事療法や運動療法など、それぞれの指導ごとにキーとなるセンテンスがあり、それらをもれなく簡単に入力できるようにしているという。運動療法に関する指導では、「○分間のストレッチをする」「ウォーミングアップをする」、食事療法では「間食を止める」「朝食を抜かない」といったキーセンテンスが、クリックするたびに表示され、選択できる。

 「食事療法や運動療法、生活習慣改善などの特定疾患管理指導内容をマスター化し、作成したスクリプトによって1つのフィールド上でランダムに指導内容が置き換わるように表示している。以前はリスト化した指導内容を選択する方法も試みたが、リストから探し出すのに手間がかかるため、選択した指導項目の指導内容がランダムに表示される方法にした」と前田氏は説明する。その都度、臨床現場に合わせたスクリプトを追加・修正・作成することによって、患者に説明しながら、指導内容をより素早くカルテ記載ができるようになった。

選択した指導項目の指導内容がランダムに表示され、未選択の場合は全ての指導項目の中から指導内容がランダムに表示される仕組みになっている。
選択した指導項目の指導内容がランダムに表示され、未選択の場合は全ての指導項目の中から指導内容がランダムに表示される仕組みになっている。
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