こうした問題に応えるべく登場したのが、乗車口から優先席までの段差をなくしたノンステップバスだ。ただし同バスは、バリアフリー性を重視した構造のため、地上高に制限があり、走行環境に制約があった。この課題を解決するために、高いバリアフリー性能を持つノンステップ車の乗降性と、ワンステップバス並みの高い走破性を兼ね備えたバスが求められているという。
バスを運転する事業者側も、高齢化に伴うドライバーの労働力不足という課題に直面している。労働人口と大型2種免許保有者は、ともに2001年から減少しており、「2013年の大型2種免許保有者は、2001年に比べて15%減少している」(長瀬氏)という。