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病院全体で半数を超える患者に電子クリニカルパス(診療計画)を適用し、治療プロセスの改善と医療の質向上に取り組む済生会熊本病院。クリニカルパスの記録からバリアンス(計画とのずれ)をリアルタイムに収集して可視化し、分析を可能にするツールを電子カルテベンダーと共同開発し、医療の質改善サイクルの高速化を実現している。電子カルテの記述からバリアンスデータを抽出できるようにした仕組みが、アウトカム(達成目標)用語の標準化だ。日本クリニカルパス学会が監修した患者状態アウトカム用語集「Basic Outcome Master(BOM)」は、同学会から提供されている。

 2016年4月14日の前震、16日の本震で震度7を記録した熊本地震。熊本市南区の済生会熊本病院は、14日の前震発生後から17日までに約150人の重症患者を含め、600人を優に超える負傷者を受け入れ、地域災害拠点病院としての機能を最大限に発揮した。平常時も熊本県南部を診療圏とし、救急車搬入が年間約9000件、救急患者の受け入れ総数が年間約1万9000人(いずれも2015年度)と、急性期型地域中核病院の役割を担っている。また、日経ビジネスが、「集客力」「効率性・医療の質」「提供体制」「収益力」の4つの視点でDPC調査を基に集計した調査・発表した「2015年 病院経営力ランキング」では、第1位となった。

院長の副島秀久氏
院長の副島秀久氏
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 済生会熊本病院が何よりも力を注いでいるのが、「効率性・医療の質」。「急性期医療に特化し、地域の医療機関と連携しながら、それぞれがレベルを上げることで機能に対応した役割を果たしていくこと――」。院長の副島秀久氏は病院の基本方針をこう述べ、それが地域・患者にとってメリットとなることを強調する。