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薬局は“物流端末”から脱せよ

 6月30日の発表会では日本ヘルスケア学会の活動を紹介するパネルディスカッションが企画され、同学会を構成する研究会の代表者が登壇。研究会の趣旨や活動方針を紹介した。

「ヘルスケアの職能に関する研究会」の堀氏
「ヘルスケアの職能に関する研究会」の堀氏
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 「薬局・ドラッグストアのイメージを変えたい。目指すは『情報拠点』としてのポジションだ」――。この場でそんな訴えかけをしたのが「ヘルスケアの職能に関する研究会」の会長を務める堀美智子氏(日本女性薬局経営者の会 会長)。

 同氏は現在の薬局・ドラッグストアが、“薬の物流端末”の機能しか果たせていないと指摘。利用者からも「薬剤師の仕事は、医師の処方どおりに調剤し、渡すだけと思われている」(堀氏)。こうした状況を脱し、薬局・ドラッグストアを「薬剤師の職能の実践の場にする」ことが研究会の大きな狙いという。

 薬局・ドラッグストアは例えば、携帯型心電計を使った脳血管疾患の予防・早期発見の場になり得ると同氏は話す。こうした薬局・ドラッグストアの新しい役割に関するエビデンスを示していくことで、薬剤師を「調剤報酬改定に振り回される存在から脱却させたい」(堀氏)とした。

 「ドラッグストアチェーン研究会」の副会長として登壇した加藤弘之氏(流通経済研究所 主任研究員)は、過去に大きな成長を遂げてきたドラッグストア業界が、ここに来て踊り場を迎えていると指摘。ドラッグストアチェーンのあり方や位置づけを見直さなければ「ヘルスケアにどう立ち向かうかも見えてこない」(加藤氏)とした。研究会ではドラッグストア業界の「再成長のための要件、地域との関わりなどのテーマに取り組みたい」(同氏)。