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開発したシステム
開発したシステム
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 iPadが医療従事者と患者、そして「薬箱」をつなぐハブとなり、服薬管理を支援する――。そんな仕組みを、凸版印刷とデンソーウェーブがApple社のオープンソースフレームワーク「CareKit」を使って共同開発した。

 ICタグ付き薬包とRFIDリーダー搭載の薬箱、そしてiPadが連動し、残薬量や服薬アラートをiPadに表示。この情報をCareKitの機能を使ってクラウド経由で医療従事者や家族とも共有できるようにした、いわゆるIoT(Internet of Things)による服薬管理の仕組みだ。製品化時期は未定だが、ゆくゆくは家庭や療養・介護施設での利用を想定している。

服薬管理と見守りを同時に

 開発の背景となったのは、高齢化の進行とそれに伴う残薬の問題である。日本において家庭で飲み残される薬、すなわち残薬は膨大な量にのぼると推定されているが、そもそも「家庭での残薬量を正確に把握する方法がない。服薬管理のツールとしてはお薬手帳があるが、服薬内容の把握が主な目的であり、服薬遵守を管理することは難しい」(凸版印刷 生活・産業事業本部 ビジネスイノベーションセンター 事業開発販促本部 マーケティング部 課長の藤川君夫氏)という課題がある。

ICタグを取り付けた薬包
ICタグを取り付けた薬包
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 凸版印刷とデンソーウェーブがその解決手段として選んだのが、薬包のIoT化だ。これにより残薬量を見える化するとともに、服薬管理に医療従事者や家族などの第3者を介在させることで「単身世帯の高齢者などに対する見守りにも利用できると考えた」(藤川氏)。こうした発想のもと、パッケージやICタグ、セキュリティーに関する凸版印刷の技術と、RFID読み取りに関するデンソーウェーブの技術を融合させて開発したのが今回のシステムである。