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必要な機能を実装、成長するシステムへ

 現在、在宅医療の多職種連携支援のための情報共有システムやサービスは、さまざまなメーカーから提供されている。そうした状況の中で、あえてウェルネスとの共同開発で独自のシステムを構築した理由を、数井氏は次のように話す。

 「既製のシステムやクラウドサービスは、確かに機能も豊富で洗練されているものも多い。しかし、機能を使いこなすために多大なエネルギーを使い、日々の操作が負担になることは避けたい。今、必要と思われる機能を実装し、シンプルに使えることを重視し、我々現場のニーズを反映したシステムを開発すべきだと考えた」(数井氏)。

 例えば、ICカードを救急搬送の際のアクセスキーにする機能がそうだ。このように、運用しながら現場の要求を随時実装するなど、ユーザーとともに機能を強化、成長し続けるシステムづくりを実践する。その姿勢にウェルネスが理解を示したことが、独自システムの共同開発に至った経緯だという。

 現時点でフリーテキスト入力を基本とする経過記録は、バイタルサインなど定型的な情報を別フィールドに入力できるようカスタマイズに着手した。さらに、薬局の調剤情報を電子薬歴システムから直接アップロードするインターフェースを開発している。今後も必要な機能から実装していく計画だ。

 「東京都の補助事業終了後は行政の協力が必要であり、そのために医師会が先導して在宅医療推進をさらに強化したいと考えている」。佐々木氏はこう語り、まごころネットの有用性をますます高めていきたいと展望する。

(写真:皆木優子)
(写真:皆木優子)
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