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 「高齢化に伴い身体機能が徐々に低下するなら、それは予測可能だ。だが実際は、健康状態は不連続に大きく変化し、それゆえ波乱万丈の病との闘いがある。一度起きた重い症状を2度、3度と繰り返さないためには、それがいつ起こるかを個別に予見しなければならない」(自治医科大学 学長の永井良三氏)――。

自治医科大の永井良三氏
自治医科大の永井良三氏
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 医療・健康情報をこれまでとはケタ違いの規模で収集し、ケタ違いに高速なビッグデータ処理によって解析。健康状態の時系列の変化を明らかにすることで、“予見・先取”型の医療を実現する。そんなプロジェクトが日本で立ち上がった。2016年4月に本格始動したImPACTプログラム(革新的研究開発推進プログラム)「社会リスクを低減する超ビッグデータプラットフォーム」がそれだ。

 内閣府と科学技術振興機構(JST)は2016年9月12日、同プログラムのキックオフシンポジウムを東京都内で開催。プログラム・マネージャーを務める京都大学 工学部 教授の原田博司氏のほか、自治医科大の永井氏など、同プログラムを構成する各プロジェクトのリーダーが登壇し、それぞれの狙いや展望を紹介した。シンポジウムにはIT業界や医療業界、製造業などから約300人が集まった。