PR

手本は「神社仏閣の構造」

 Think Labは具体的に、どのように知の深化を促す場を造るのか。実は、神社仏閣の構造を手本にするのだという。世界で活躍するエグゼクティブの中には、集中状態になりたいときにわざわざ日本の神社仏閣を訪れる人が少なくない。石川氏はここに目を付けた。「知の深化を行う上で神社仏閣は世界に類を見ない環境ではないか」と同氏は考える。

 神社仏閣の構造とは、鳥居を抜けて参道を渡り、手水や拝礼をして本殿へ向かうというもの。鳥居を入口、参道を廊下…と考えると、一つひとつの要素は多くのオフィスに備わっているが、「神社仏閣ならではの並び順にこそ特徴がある」と石川氏は見る。大きな鳥居にストレスを感じ、緑に囲まれた参道でリラックスし、手水で準備をして拝礼という仕事をし、本殿で集中状態に持ち込むという循環を作り出すことが重要だと同氏は語る。

 言い換えれば、単に“集中部屋”を作ればいいというわけではないということである。そもそも人の集中は続くものではないため、集中状態を作り出して継続させるための仕掛けが不可欠というわけだ。

Think Lab入口イメージ(画像提供:ジンズ)
Think Lab入口イメージ(画像提供:ジンズ)
[画像のクリックで拡大表示]
長い廊下(画像提供:ジンズ)
長い廊下(画像提供:ジンズ)
[画像のクリックで拡大表示]

個室集中スペースイメージ(画像提供:ジンズ)
個室集中スペースイメージ(画像提供:ジンズ)
[画像のクリックで拡大表示]
 Think Labでは、鳥居に当たる大きな入口と参道に当たる細く長い廊下、手水に当たる開放的なエントランススペースを設置する。拝礼に当たるワークスペースは1人に1台の机を与え、その全てを窓側に向ける。「座禅を組むように個人の場所で各々が自分のペースで集中できるように配慮する」と空間デザインを担当した藤本壮介建築設計事務所 主宰の藤本壮介氏は語る。本殿に当たる個室集中スペースは周りを植栽で囲み、集中状態に入れるように工夫を施す。

 集中している状態を継続させるために、(1)緑視率、(2)光マネジメント、(3)音楽、(4)椅子、(5)飲食、(6)ジム、の6つの仕掛けを用意する。連携企業として森永製菓やサッポロビールなど6の企業が参画しており、今後、Think Labで受けられるサービスの拡充を図っていくという。