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カメラヘッドを370gにまで軽量化

光源に接続したところ
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70型モニターやカメラコントロールユニット、レコーダーなどもセットで販売
70型モニターやカメラコントロールユニット、レコーダーなどもセットで販売
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 千葉氏らがこれまでの開発で特に力を入れてきたのが、8Kカメラヘッドの軽量化だ。その重さは、NHKが開発を始めたころの2002年当時は80kgあったといい、MIC立ち上げ後の2013年時点でも2.5kgあった。カイロスが発売する8Kカメラヘッド「KairoScope-E」では、これを370gにまで軽量化することに成功し、「これなら実際の手術に使えるという声を現場の医師から受け取っている」(千葉氏)。このカメラヘッドに、レンズアダプタおよび新興光器製作所の硬性鏡を取り付けて使う。

 カメラヘッドの軽量化に大きく貢献したのが、放熱の問題を解決したこと。情報量の多い8K映像を扱う際には放熱が課題になるが、ファンで冷却すると手術室内にほこりなどを発生させてしまう。そこで、ファンを使わない独自の冷却機構を開発した。

 8Kカメラヘッドのほか、自社オリジナルのカメラコントロールユニット「KairoScope-CCU」も発売する。これらと光源、8K対応レコーダー、シャープ製の70型8Kモニターなどを合わせたフルパッケージの場合で、価格は約6000万円。2Kや4K対応の硬性内視鏡システムに比べるとかなり高価だが、「4Kテレビも当初は非常に高かった。8K硬性内視鏡も今後何らかの変動(価格低減)があり得ると思うが、まずはこの価格で出すほかなかった」(千葉氏)。

 製造はJVCケンウッドに委託。3年後に年間300~400台を販売できるようにすることを目指す。モニターの開発で協力関係にあるシャープの親会社、鴻海精密工業との関係も生かしつつ、中国や台湾など海外での承認取得と販売も検討していく。