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抗体価測定で接種を管理

 院内感染防止のために医療機関の職員が接種すべきワクチンに関しては、日本環境感染学会が「医療関係者のためのワクチンガイドライン」を発行している。この中で麻疹、風疹、水痘、ムンプス(流行性耳下腺炎)の4種については、所属する全職員に対して接種するよう推奨している。「闇雲に接種を実施してもコストがかかるし、すでに抗体価がある職員への接種は副作用のリスクもある。全職員の抗体価を測定して陰性の職員は2回、陽性でも抗体価が低い職員には1回の接種を行うようシステムで管理している」(小西氏)。抗体価のデータは、年1回の職員健診の際の検査を、新入職員は入職時に抗体価を測定して取り込んでいる。

FileMakerで構築した院内感染管理支援システムの概要
FileMakerで構築した院内感染管理支援システムの概要
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 これらのデータから職員の部署別・職種別などで抗体価一覧を作成。接種が必要な職員に対する接種案内状の作成・通知、必要なワクチン量の算出・調達指示などを行っている。案内状を作成した際にバーコードを印刷し、そのバーコードの職員IDから電子カルテをたち上げてワクチンのオーダーを発生させているという。

 例えば、水疱瘡の患者が入院した場合に抗体価がない看護師が看護にあたると感染の危険性があるため、勤務調整を行う必要がある。「看護師長は抗体価一覧、あるいはワクチン接種歴を閲覧し、スムーズな勤務調整が可能なように工夫した」(小西氏)。