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薬箱センサーなどを提供

 実証実験の流れはこうだ。2016年度は会津若松市民の中から100名のモニターを対象に、検証中の複数のサービスを提供する。100名のモニターは8割が男性で、対象は20~60代。最も多い割合を占めるのは40代の40%だ。「最も使ってほしい生活習慣病予備軍の年代に使ってもらえる」(太田氏)。

 モニターに提供するものは、ポータルサイトと2つのアプリケーション、3つのIoTデバイスだ。

「会津若松+」ヘルスケア情報の画面イメージ
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「会津若松+」除雪車位置情報の画面イメージ
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 まず、ポータルサイト「会津若松+(あいづわかまつプラス)」は、地域の情報入手やバイタルデータの管理ができる。同サイトは会津若松スマートシティ推進協議会が運営している。まずは自分の健康状態を「見える化することで意識変容につなげる」(武内氏)。会津若松市民であればモニターでなくても自分のアカウントを持つことができ、すでに2万人が登録しているという。将来的には、「会津若松+を玄関口として各サービスへシングルサインオンできるようにしたい」(武内氏)。

おいしい健康が提供するレシピアプリの画面イメージ
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利用者に合わせたおすすめの献立一覧
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 アプリケーションとしては、クックパッド子会社のおいしい健康が、おすすめレシピを案内するツールを提供する。Web上で自身の気になる症状や健康状態を入力すると、健康状態や属性に合わせて栄養士が考えたレシピを閲覧できる。今後は個人の状態をより詳細に示す睡眠などのデータとの連携も検討しているという。

 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険は、利用者が登録した関心分野に合わせて健康・医療情報を毎日配信するアプリケーションを提供する。利用者は隙間時間を使って手軽に健康について学ぶことができる。

 IoTデバイスとしては、米Garmin社製のスマートウォッチを配布。心拍数や歩数、移動距離を常に計測する。取得した生体データは米Big Cloud Analytics社のWebサイトで確認することができる。

 服薬の管理のために、薬箱センサー「Mononome」(neurowearが開発)も配布。薬箱に開閉を感知するセンサーを取り付けたもので、開閉状況に応じて機器の表情が変化することで薬やサプリメントの飲み忘れを知らせる。アサヒ電子とブリスコアは、ベッドにセンサーを取り付けて睡眠中の呼吸や体動を測定する睡眠モニタリングシステムを提供する。

 提供するIoTデバイスで測定したバイタルデータは会津若松+で一元管理できる。これらのサービス導入を通じて必要なデータを集め、活用先やサービス開発にどうつなげるのかを探る。