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データ集積に11年

 以上を踏まえて光吉氏が開発したのは、発話中の声に含まれる「喜」「怒」「悲」「平常」の割合と「興奮」の程度をリアルタイムに解析し、表示できるアルゴリズムだ。

 開発のベースとなったのは、2800人の被験者による計5万件の発話に対し、発話者の感情を100人の評価者に主観的に判定させて作成したデータベース(学習データ)である。作成に「11年かかった」(光吉氏)という。これを基に、人による主観的な判定を再現できるロジックを開発した。

 「興奮」の程度を捉える手法としては、発話時の声帯の基本周波数をばらつきなく検出できる技術を開発。不随意の情動を自動解析できるようにした。

 開発した判定ロジックを試す試験も、1100人を対象に実施済みである。