脳卒中などを早期発見できる家
積水ハウスはCES 2019に出展し、家を各種機能の基盤として販売し、その時々に必要な機能を継続的に提供し続ける事業への変化を狙う「プラットフォームハウス構想」を発表した。具体的な機能として「健康」「つながり」「学び」という3つの無形資産を生み出すことを想定する。このうち、まずは健康分野における「急性疾患対応システム」の開発に着手し、2020年春にはプラットフォームハウスを事業化するとした。
「急性疾患対応システム」は、脳卒中や心疾患などを想定したもの。居住者が異常を発した際に早期に発見し、救急車を呼ぶなどの緊急対応を行う。家庭内で居住者の倒伏を検知した場合に、遠隔のサービス窓口から音声などで呼びかけ、反応がないなどの異常が分かれば窓口から救急へ通報する。オンライン化したドアホンなどの機能を使い、救急の到着を確認したら玄関を開錠して、倒伏場所などの情報提供を行い、すみやかな救助を実現するという。
2019年1月に慶應義塾大学 理工学部 教授の大槻知明氏の協力を得て「プラットフォームハウス ラボ」での実証実験を開始しており、2019年春には異常検知の医学的エビデンスを得るために複数の大学病院で臨床研究を開始する予定。2019年夏には実際の家での実証実験を始め、2020年春にプラットフォームハウスの販売を開始する(日経 xTECHの詳細記事)。