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受診状況を人事評価にも反映

 みちのく銀行(青森市)は2014年3月、経営トップから従業員に対して、健康経営を宣言した。この宣言の背景について、同社取締役 兼 常務執行役員 人事部長の稲庭勉氏は「以前は健康診断で受診を勧められながら、再検査や精密検査を受けず、生活習慣病を発症したり、その予備軍になったりする職員が少なくなかった。銀行内の担当部署だけの対応にとどめず、経営トップから職員へのメッセージが必要だった」と説明する。

みちのく銀行 人事部長の稲庭勉氏
みちのく銀行 人事部長の稲庭勉氏
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 健診に基づく受診勧奨は、担当部署のヘルス・サポート室だけでなく、人事部、健保組合も一体となって行うようにし、受診状況を人事評価に反映させることとした。この結果、再検査や精密検査の受診率が高まった。2015年4月からは銀行の建物・敷地内、車両内で就業中も就業時間外でも、完全禁煙とした。従業員に占める喫煙者の割合は、2013年度の27.5%から21.0%まで減少している。

 弘前大学と連携し、従業員を対象とした「健康教養セミナー」も2014~2015年度に通算8回を実施。セミナーを受講した「ヘルサポ・リーダー」約120人が、各所属部店で研修を行い、全社に健康教養を広めている。青森県中央病院と連携し、生活習慣病のリスクが高い従業員に個別指導する「メディコトリム」も実施。対象となった従業員の体重や腹囲、中性脂肪、コレステロールなどに改善が見られた。これらの取り組みが評価され、みちのく銀行は厚生労働省の「安全衛生優良企業」に、青森県で初めて選ばれた。