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授業で健康について話し合う

 弘前市の隣町にある平川市立猿賀小学校では、弘前大学から講師を迎えて、健康に関する全6回の授業を行った。1回目と6回目を学級活動、2、3回目を保健の授業、4、5回目を体育の授業として行い、従来の枠組みの中に健康教育のカリキュラムを取り入れた。対象は5、6年生で、5年生はゲスト講師なしで、6年生と同様の内容である。

平川市立猿賀小学校 教頭の須藤由香氏
平川市立猿賀小学校 教頭の須藤由香氏
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 授業では、青森県の平均寿命の短さについて、数人のグループで話し合い、その後に主因が生活習慣病であることを紹介。実際に血圧を測定し、児童の生活習慣に対する意識を高めた。さらに、平日より運動量が少なくなりがちな休日向けに、6種類の運動を組み合わせた8分間の運動プログラムを作るなど、具体的で生徒が興味を持ちやすい内容とした。

 弘前大学協力の特別授業のほかにも、同校は。給食センターの栄養士を招いて、全学年に「食」の指導を行った。また、これまでの歯磨き指導に加えて、5~6年生を対象に、歯周病が体全体の健康にも悪影響を及ぼすことを説明した。5~6年生の保健委員が「健康リーダー」になって、自分たちが学習したことを全校生徒に伝える発表会も実施した。委員から「平川市の男性の平均寿命が全国ワースト5」「生活習慣が悪いと命の電球を早く消してしまう」などの発表があり、下級生から驚きの声が上がったという。

 同校教頭の須藤由香氏は今後の抱負を次のように述べた。「健康教育の視点で、各教科・領域を見直して、関連を明らかにし、健康教育のカリキュラムを教育課程の中に位置づけていきたい。また、地域人材とのネットワークを構築し、校内に閉じてしまわないで、地域に密着した活動にしたい。児童の家族に対しても、各種の『おたより』や参観日を利用して、健康教育について発信していく」。