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ロボット加算なしに「満足していない」

 続いて藤田保健衛生大学医学部 総合消化器外科 教授の宇山一朗氏が登壇し、消化器がんに対するda Vinci手術の現状を解説した。

 胃がんについては、先進医療Bとして行った前向き臨床試験の結果を紹介した。主要評価項目の合併症発生率などで良好な成績が得られており、今回の改定で胃がんのda Vinci手術に保険が適用されたもののロボット加算が付かなかったことには満足していないという。

 一方、食道がんのda Vinci手術は全国でまだ200件強しか実施されておらず、エビデンスが十分ではない。既存技術と同じ保険点数が付いた今回の改定は妥当で、2020年度改定での加算を目指すべきとした。肝胆膵がんに関しては、今回は保険適用の要望提出が見送られており、2020年度の保険適用を目指す。

 宇山氏が理事を務める日本内視鏡外科学会は、da Vinci手術についてNCD(National Clinical Database)と連結した形での事前レジストリー制度を整備中。da Vinci手術の症例を集積することで、今後の保険適用拡大や加算につなげることを目指す。