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 「今や、“穴”があるところは全て内視鏡で見ることができる」——。内視鏡の活用範囲が広いことを国立がん研究センター 先端医療開発センター 内視鏡機器開発分野長の池松弘朗氏はこう表現する。同氏は東京理科大学と国立がん研究センターが2018年4月27日に開催した合同シンポジウム「ハイパーアシスト医療―ヒトの技を超えた能力で医療をアシストする―」に登壇し、内視鏡の現在までの歩みと今後の展望について講演した(関連記事)。

さまざまな臓器に活用される内視鏡
さまざまな臓器に活用される内視鏡
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画像強調観察技術を使って取得できる画像例
画像強調観察技術を使って取得できる画像例
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国立がん研究センター 先端医療開発センター 内視鏡機器開発分野長の池松弘朗氏
国立がん研究センター 先端医療開発センター 内視鏡機器開発分野長の池松弘朗氏
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 内視鏡の登場によって、小腸や膀胱、気管支などのさまざまな臓器の内部を目で見て検査することが可能になった。画像強調観察技術の開発も相次いで行われ、使用する光の波長を調節することで、見たいものを認識しやすくする方法がさまざま考案されてきた。例えば、NBI(狭帯域光観察)技術は、ヘモグロビンに吸収されやすい波長の光を用いることで、早期のがん病変を発見しやすくした。

 技術の発展によって、高精細な映像の一部を強調することもできるようになったが、これで病変を見落とすことがないと言い切れるのだろうか。そう疑問を抱いた池松氏らは、内視鏡検査中の映像を術者がどのような視点で見ているのかアイトラッキングによる調査を行った。