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 VoiceOverについて改めて説明しよう。指で画面をスワイプ(なぞる)していくと、触れた場所のアイコンやフォルダの名前が読み上げられ、自分が使いたいアプリをダブルタップして起動する。仮に外出先で利用する場合は、アプリはおろかテキストの内容まで音声で漏れてしまうため、イヤホンの利用を推奨している。

 さらに高度なテクニックとして紹介したのが文字入力だ。例えばメモアプリを立ち上げ、新規入力画面でキーボードに指を置くと、今触れている箇所の文字を音声で返してくれる。デモでは画面を見ながら「Apple」と入力したが、これを視覚が遮られた状態で打つのは非常に難しい。オフィスに戻り、目を閉じて自分も試してみたが、慣れるまでには相応の練習が必要と感じた。そもそも目を閉じた状態では、VoiceOverのガイドがあってもホーム画面からメモアプリを開くまでが一苦労だった。

 入力するだけならキーボードのマイクボタンをタップして利用できる音声入力のほうが圧倒的に簡単である。スタッフによれば最近は精度もかなり上がっているとのことで、誤変換も少なくなってきたと話す。

VoiceOverを使った文字入力も可能。指を置いた場所の文字名を読み上げてくれる。ガイドに従って文字を「拾う」感覚に近い
VoiceOverを使った文字入力も可能。指を置いた場所の文字名を読み上げてくれる。ガイドに従って文字を「拾う」感覚に近い
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 そのほか、弱視の人向けの色の反転機能、虫眼鏡のように文字を拡大できるズーム機能、色の情報過多に悩む人向けのグレイスケール機能を紹介。中でもスピーチ機能は「画面の読み上げ」をオンにすると画面の上部から順にテキストを読み上げてくれるもので、Webサイトの記事をチェックする際にはかなり役立つ。ただし、SNSのシェア数の数字や写真のキャプションなども片っ端から読み上げるため、文意を咀嚼するにはある程度の“コツ”がいる。その点、Webサイトのようにノイズが入っていない電子書籍やPDF文書などはすっきりと読み上げてくれる。

スピーチ機能をオンにしたところ。Webサイトを表示し、2本指で画面上からスクロールすると読み上げが開始される
スピーチ機能をオンにしたところ。Webサイトを表示し、2本指で画面上からスクロールすると読み上げが開始される
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