医療情報は“倉庫”に眠らせていては意味がない。いかに的確に医師に渡すのかが重要だ――。

 2017年6月8日に開催された「InterSystems Healthcare Seminar 2017」に登壇したインターシステムズジャパン 日本統括責任者の植松裕史氏はこう話し、医療情報を共有する仕組みの必要性を訴えた。

「InterSystems Healthcare Seminar 」は2004年から毎年開催しており、14回目となる今年は「医療現場を支えるIT~医療連携と情報共有」がテーマ。臨床医による情報共有の必要性の講演や、自然言語解析技術「InterSystems iKnow」の紹介などが行われた。(植松氏の発表資料より)
「InterSystems Healthcare Seminar 」は2004年から毎年開催しており、14回目となる今年は「医療現場を支えるIT~医療連携と情報共有」がテーマ。臨床医による情報共有の必要性の講演や、自然言語解析技術「InterSystems iKnow」の紹介などが行われた。(植松氏の発表資料より)
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 植松氏はまず、現代の医療が抱える問題として1人の医師が抱える患者数が多く、医師の負担が多くなっていることを挙げた。医療ITを使うことで、こうした医師や看護師の負担が減らせるはずだと強調した。

 そのためには、効率良く質の良い医療を展開できるようなインフラが必要になる。その要となるのが、医療情報の共有だ。

 もっとも、電子カルテやウエアラブル端末、検査データを利用することで情報自体は充実する。しかし、「使えるように医師に渡さなくては意味がない」と植松氏は訴える。

インターシステムズジャパン 日本統括責任者の植松裕史氏
インターシステムズジャパン 日本統括責任者の植松裕史氏
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 なぜなら、今は医師や看護師が自ら情報を見に行かなければ、重大なアラートを見落としてしまう恐れがあるからだ。そこで植松氏は、医師や看護師が持つスマートフォンやタブレット端末に「リアルタイムにアラートが届くなどの情報共有の仕組みがあれば」と展望する。そうすることでタイムリーな診療につながるというわけだ。