PR

医師の拘束時間が劇的に減る

 使用した遠隔診療ツールは、ニプロの遠隔診療サポート付き見守り支援システム「ニプロ ハートライン」。Bluetooth対応のバイタル測定機器(血圧計、体温計、パルスオキシメーター、患者によりウエアラブル型心拍計、心電計、血糖測定器)を用いてクラウド上に自動でアップロードされたデータを小野崎医院で遠隔モニタリングした。

 6人のうち3人の患者宅には見守りタブレットを設置し、テレビ通話でオンライン診療を実施。残りの3人は訪問看護師がタブレット持参で訪問し、同様にテレビ通話で診療を行った。

在宅患者に配布、または訪問看護師が持参したタブレット端末
在宅患者に配布、または訪問看護師が持参したタブレット端末
[画像のクリックで拡大表示]

 実証は2016年12月から2カ月間行い、訪問や診療にかかった時間、収入、支出、診察の品質の4つの観点で検証した。実施時期がまだ遠隔診療(オンライン診療)にかかわる診療報酬新設前だったので、遠隔診療は電話等再診料のみだったが、今回の発表では診療報酬が認められたオンライン診療料、オンライン在宅管理料などを請求したと仮定して収入面の比較を行った。

 まず、時間に関する有効性は、移動時間は当然ながら削減され、医師の拘束時間が劇的に減ったことで医師の負担軽減になった。「ある医師の例では105分から10.5分に減り、削減された時間で通常業務や他の仕事が可能になった」(小野崎氏)。また、訪問看護においても取得したデータなどを即時に医師と共有できたため、病院に戻ってからの医師への報告やカンファレンス時間が大幅に削減でき、双方の時間的負担の減少につながったという。

 オンライン診療の品質検証では、まず山間地区であることから懸念されたネットワーク環境(通信品質)については、大きなトラブルもなく、吹雪などの悪天候でもタブレット端末による患者と医師のコミュニケーションに支障はなかったという。タブレット端末のカメラを通した映像品質にも問題なく、「眼瞼結膜あるいは褥瘡の状況など鮮明に視認できた」(同氏)。