オンライン診療の場所・時間は見直しを
都医の役員間のディスカッションで、医療・介護連携におけるICTツールを用いた“医師からの指示”に関する意見もあったと説明した。「医師から(他職種へ)の指示もオンライン診療の一形態として認知すべきである」(同氏)というもの。現状のオンライン診療は、基本的にD to Pに限った解釈だが、その範囲拡大への要望である。
もう一つの意見は、「診察室において診療時間内に行わなければ、オンライン診療として認められない」ことの見直しである。「私自身、出張中に患者の状態を聞き取り、紹介状を書いたこともある。こうしたケースにも対応できるオンライン診療としての仕組みが必要と考える」(同氏)。
こうした都医としての意見に加え、目々澤氏個人の意見としてもオンライン診療の範囲拡大を主張した。すなわち、医師専用SNSによる医師同士の診療相談などが普及していることを踏まえ、こうした診療相談もオンライン診療の一つの形態として認知していくべきだという。「このようなケースもガイドラインに盛り込み、診療報酬の点数化は未来の医療を考える上で重要だと考えている」(同氏)と私見を述べた。