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フローチャート式で適応を提示

 治療方針はt-PA静注療法の適正治療指針に基づき、フローチャートに沿って「プランT」(t-PA適応症例)、非適応症例の場合は「プランA」「プランB」「プランC」「プランZ」を提示する。

t-PA静注療法適応の場合のフローとアプリ画面
t-PA静注療法適応の場合のフローとアプリ画面
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 まず、脳梗塞の疑いがある患者に対して、プレホスピタル段階で発症4.5時間以内であることや、くも膜下出血の既往歴など救急隊からの情報を入力する。t-PAの適応可能性があれば急ぐようメッセージが提示される。

 患者の病着後は、NIH脳卒中スケール(NIHSS)を測定・入力し、重症度判定を行う。検査結果が出た後に血圧、血糖など禁忌項目を画面表示されるチェックリストで確認。該当がなければ、次に慎重投与項目のチェックリストに従って確認・入力する。

 t-PA適応症例であれば「プランT」と表示され、至急あらかじめ登録した専門医に連絡するようメッセージが表示される。また、体重測定を促し、測定値を入力するとt-PA投与量が計算されて表示される。

 最終確認を行い投与治療開始する際には、臥床の方法、血圧上昇時などの対応指示や注意事項などがPDF表示される。「非専門医のためのアプリであるため逸脱するものは専門医にコンサルし、最終的には指示に従うことになるが、ある程度のプロセスはアプリでカバーできると考えている」(同氏)。