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薬機法を視野に安全性・有効性を検証

 一方、t-PA静注療法の非適応症例の場合は、ロジックを経て以下のようなプランA、B、C、Zが提示される。プランAは、動脈解離など特殊な脳梗塞で血管内治療症例にあたる場合。早々に専門医への連絡メッセージが表示される。プランBは、心原性脳塞栓症で血管内治療の適応がない場合に提示される。

 プランCは、非心原性脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞)で、発症48時間以内の場合に提示。プランZ は発症48時間以上経過した非心原性脳梗塞で、3日前からろれつが回らないといった場合に提示される。それぞれの症例、プランに応じて注意事項や指示がメッセージで提示されるという。

 専門医への連絡方法は、スマートフォンのカメラで撮影した画像を添付して提示されたプラン名をタップすると、登録した専門医宛のメールによって送信する。

 今後、アプリ自体の安全性、有効性の検証を行っていく予定で、医療機器プログラムとしての承認取得を視野に入れている。また、画像の送信・共有に関しては「今後開発の余地がある」とするが、PACS連携は高コストとなるため、「当面サーバー連携は難しい。低コストで実現するアイデアを検討していく」(同氏)とした。

 また、現段階のアプリは発症初日を対象としたプラン提示だが、「治療後の食事や離床、リハビリテーション病院への転院までのプロセスをカバーしていきたい」(同氏)とし、「脳梗塞診療総合アプリケーション」を目指していくと述べた。