「ピークカット」と「アイランド」運用

 「TMBCS」は、太陽光と蓄電池を統合的に制御する。蓄電池とメガソーラーのPCSを連係制御し、サイト全体の連系点の発電量をリアルタイムに監視しながら、蓄電池を充放電制御できる。

 福島工場では、最大需要時にピークカットして電気代を削減するほか、系統電力の停電時には自立運転して「アイランド運用」を行うことも想定している。「アイランド運用」とは、電力会社の系統が停電して復旧の目途が立たない場合、電力系統から切り離して工場内の特定負荷に蓄電池から自立給電する。

 日常的には、基本的に消費電力を受電電力で賄う。メガソーラーが発電している場合、逆潮しないように出力抑制を行いながら工場設備に給電する。契約電力量のオーバーが予測される場合は蓄電池から放電してピークカット制御を行う(図9)。

図9●平常時のピークカット運用
図9●平常時のピークカット運用
(出所:アンフィニ、作成:TMEIC)
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 「アイランド運用」時は、1つの蓄電池用PCSが自立運転を行い、周波数と電圧を制御する。自立運転中の蓄電池充電状態を考慮して出力抑制しながらメガソーラーを出力する。他方の蓄電池は、構内系統と連系して放電したり、メガソーラーの出力を充電することも可能(図10)。

図10●電力系統が停電した時の「アイランド運用」
図10●電力系統が停電した時の「アイランド運用」
(出所:アンフィニ、作成:TMEIC)
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 アンフィニは、こうした太陽光と蓄電池を連係して運用したケースの効率性や経済性を検証しつつ、今後、顧客への提案に生かしていく方針だ。