兵庫県豊岡市に量産拠点

 カネカの太陽光パネルの製造拠点は、兵庫県豊岡市神美台の工業団地内にある(図5)。工場の敷地面積は5万5000m2あり、量産工場や管理棟など、合計4万2000m2の建物からなる。100%子会社のカネカソーラーテック(兵庫県豊岡市)が運営している。

図5●太陽電池セルとパネルの製造拠点
図5●太陽電池セルとパネルの製造拠点
兵庫県豊岡市神美台の工業団地内にある(出所:カネカソーラーテック)
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 1999年に、年産能力20MWでアモルファスシリコン単層タイプの量産を開始後、2001年にはタンデム型の量産も始めた。2003年には、薄膜型の利点を生かしたシースルー型の生産にも乗り出した。

 この間、ドイツを中心とする欧州の需要を取り込んで事業を伸ばしてきた。生産能力は当初の年20MWから順次増強していき、2010年の増設によって最大時には同150MWまで拡大した。

 その後、欧州市場の縮小に伴い、主なターゲットを国内の建材向け(住宅用、小規模施設用)に変えている。それとともに、アモルファスシリコン単層タイプの量産を止め、生産するセルをすべてタンデム型に切り替えた。この転換に合わせてアモルファスシリコン単層タイプ専用の製造設備を同30MW分廃棄し、現在では同120MWとなっている。

 工業団地内には、この工場のほか、技術センターや開発センター、物流センターという三つの拠点が隣接している。技術センター内には、NEDOのプロジェクトで開発している建材一体型の実証施設もある。

 太陽電池セルやパネルは、主に二つの棟で量産している。セルの製造工程は主に第2工場、太陽光パネルの組み立て工程は第1工場が担っている。

 第2工場では、最大で1400mm×1100mmの大型のガラス基板に対応できる薄膜シリコンの製造装置を導入している。ただし、現在の製品の構成上、1200mm×998mmをメインに使って量産しているという。