竹貫の案件は、当初の計画を変更し、着工を約1年間遅らせた。カネカソーラーテックの開発してきた新タイプの高出力パネルの量産が始まり、採用できる見通しとなったからである。

 着工を2015年9月とし、従来の薄膜シリコンハイブリッド型(出力115W/枚)ではなく、「ヘテロ接合型」(出力245W/枚)を採用することにした。カネカソーラーテック製のヘテロ接合型パネルが、大規模な発電事業に採用された初めてのケースになった(図10)。

図10●カネカソーラーテック製のヘテロ接合型パネルを採用
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図10●カネカソーラーテック製のヘテロ接合型パネルを採用
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図10●カネカソーラーテック製のヘテロ接合型パネルを採用
大規模な発電事業に採用された初の例に(出所:日経BP)

 「ヘテロ接合型」とは、異なる材料による半導体を重ねて形成したタイプである。カネカソーラーテック製では、結晶シリコンの両面に薄膜のアモルファスシリコンを形成しており、変換効率の高い利点がある。カネカによると、2014年にヘテロ接合型の量産試作ラインを立ち上げ、現在の出荷品の変換効率は約17%という。

 竹貫地場ソーラーは、分譲住宅地として開発予定だったものの、地盤沈下の懸念から断念し、未利用となっていた市有地を活用した。

 面積は約1万7000m2で、第1期は敷地面積約1万2000m2、出力は約813kW、第2期は敷地面積約5000m2、出力は約300kWである。PCSは日新電機製を採用した。第1期は2015年11月末に完成し、第2期は2016年3月に完成する予定となっている。