山宮の太陽光発電所は、一般的には太陽光発電に不利な立地にある。もともと山陰地方は、降雪が多く、日射量も少ない。積雪期は12月~2月で、3月に入っても降り続く年もある。山間部のスキー場跡は、こうした条件を代表する場所ともいえる。逆に言えば、豊岡市における発電事業の可能性を検証しやすい案件だった。

 積雪対策として、パネルの設置角は30度、パネル最低部の地面からの設置高は1m以上を確保した(図4)。設置角を大きくすることで、パネルに積もった雪が滑り落ちやすくなる。また、設置高を大きくとることで、パネルから滑り落ちた雪が直下の地上に積もっても、パネル最低部に達するまでの時間が長くなる。

図4●積雪対策でパネルの設置角は30度、設置高は1m以上に
[画像のクリックで拡大表示]
図4●積雪対策でパネルの設置角は30度、設置高は1m以上に
[画像のクリックで拡大表示]
図4●積雪対策でパネルの設置角は30度、設置高は1m以上に
積雪の高さを測る物差しも見える(出所:日経BP)

 類似した気候である新潟県の太陽光発電所を参考にした。新潟では、設置角40度以上、パネル最低部の設置高1.5m以上の場合が多いが、豊岡市では新潟ほど降らないので、設置角や設置高を新潟より抑えた。