「葵の想い」を商品化

 ジャパンインペックスは、今春以降、成長した葉を吉江あおい会から購入し、商品開発に取り組む。具体的には、鯖江市繊維協会に依頼して、石田縞の技術を使った繊維製品を開発することになっている(図6)

図6●石田縞の技術を使って商品化に取り組む
図6●石田縞の技術を使って商品化に取り組む
(出所:ジャパンインペックス)
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 同社のこうした取り組みは、福井県から「ふくいの逸品創造ファンド事業」に採択され、商品開発にかかる費用に関し、助成金を受けられることになった。

 実は、2016年から、すでに京都の染色作家が鯖江産のフタバアオイを使った「葵染め」の作品を上賀茂神社に奉納している。作品を奉納した際、神社の宮司が、「鯖江や京都の関係者の想いが詰まっていて、とてもきれいな色をしている」と評し、「葵の想い」と命名してくれたという。

 そこで、同社では、「『葵の想い』商品化プロジェクト」として、関係者と共にフタバアオイの商品化を目指している。