「クレジット」を使ってCO2をオフセット

 排出係数を環境性の指標にした場合、「FIT電気」は、全電源の平均CO2排出係数を適用されるため、排出係数を下げる効果はない。再エネの利用で排出係数を下げるならば、FIT外の再エネ発電設備から調達する必要がある。

 中長期的には、FITを使わない再エネの比率を増やし、CO2排出係数を下げることで、名実ともに環境性を高めることが、環境配慮で訴求する電気料金プランの一般的なパターンになると思われる。だが、現時点では、水力などのFIT外の再エネは、一般電気事業者がほとんどを所有しており、まとまった量を調達するのは難しい。

 そこで、ネクストエナジー・アンド・リソースは、「J-クレジット制度」によるクレジットを使い、CO2排出をオフセット(相殺)した電気の供給などに取り組んでいる(図7)。グリーン電力証書の発行事業などを手掛けるエナジーグリーン(東京都新宿区)と連携する。

図7●「J-クレジット制度」の仕組み(出所:J‐クレジット制度事務局)
図7●「J-クレジット制度」の仕組み(出所:J‐クレジット制度事務局)
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 エナジーグリーンは、ネクストエナジーの代理店として、J‐クレジット制度のクレジットによりCO2排出をオフセットした電気を販売する。顧客からニーズがあれば、さらに「グリーン電力証書」を組み合わせて再エネとしての環境価値を付加する。顧客は、グリーン電力証書の追加コストを支払うことで、環境価値のある再生可能エネルギーを活用したと見なせるようになる。

 実は、Looopも、太陽光以外の安定的な出力が見込めるFIT電気の調達を増やし、再エネ比率の向上に取り組むと同時に、環境価値を持たせるため、J-クレジット制度によるクレジットを使い、CO2排出をオフセットすることも検討している。