プレキャスト基礎で短期施工

 SUSのソーラーカーポートは、既存の屋外駐車場への設置を前提にしているため、短期工事を特徴にしている。1ユニット(パネル85枚・12台収納)を最短で1週間で完成できるという。それを実現しているのが、プレキャスト基礎と、柱や梁の工場加工という。

 ソーラーカーポートは、相対的に少ない基礎で多くのパネルを支えるうえ、大面積アレイ(パネル設置単位)で風を受けるため、基礎の工事が大掛かりになる。そうしたコンクリート基礎を現場で打つと時間がかかる。そこで、工場で型枠にコンクリートを打設してプレキャスト基礎を製作し、サイトに搬入する仕組みにした(図11図12)。

図11●プレキャスト基礎に柱脚を固定(出所:日経BP)
図11●プレキャスト基礎に柱脚を固定(出所:日経BP)
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図12●工場で製造したプレキャストコンクリート基礎(出所:日経BP)
図12●工場で製造したプレキャストコンクリート基礎(出所:日経BP)
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 また、パネルを支える柱や梁の鋼材をすべて工場で加工しておき、サイト現場では組み立てるだけにした。

 なお、SUSはアルミ製品のメーカーだが、ソーラーカーポートの構造部材については、鉄製にした。「ソーラーカーポートの構造体をアルミ材で設計することも可能だが、アルミにした場合、役所への建築確認申請に時間がかかるなど、工期やコストに不利になるため、今回の製品ではスチールにした」と、SUSのエコムス設計チームの大塚善史氏は言う。

 ソーラーカーポートは、野立ての太陽光パネル架台と違い、建築物に該当するため、都市計画法や建築基準法など、遵守すべき法規制が多くなる。こうした法的な手続きを迅速にクリアして、短期間で完成することも、大きなポイントになる。