民間の大型商業施設が注目

 SUSのソーラーカーポートは、当初、環境対策と防災意識の高い「道の駅」をメインターゲットにして販促したものの、実際には、むしろ民間の大型商業施設や自動車ディーラーなどからの問い合わせが多いという。

図13●「どまんなか たぬま」では太陽光の屋根をアピール(出所:日経BP)
図13●「どまんなか たぬま」では太陽光の屋根をアピール(出所:日経BP)
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 スーパーなどの大型商業施設は、東日本大震災で宮城県の「イオンモール石巻」が避難所として貢献した実績などから、防災拠点として備えておきたい、という意識が高いという。また、自動車ディーラーのなかには、顧客満足やイメージアップなど、販売拠点の付加価値を高めるのに役立つとの評価もあるという(図13)。

 ソーラーカーポートを導入した、道の駅「どまんなか たぬま」は、2001年度の開業以来、連続増収を続け、株式会社に移行した期を除いてすべて黒字という健全経営を維持している。顧客志向に立った独自のイベントによって地元客を引き付け、2015年度の売上高は16億5000万円にまで達している。ソーラーカーポートの建設資金を銀行から調達できたのも、こうした本業での安定した業績が背景にある。

 経営の苦しい「道の駅」が多いなか、ソーラーカーポートの防災機能に関心を持ちつつも、投資余力に乏しいというのが実態のようだ。むしろ、顧客志向と地域貢献意識の高い民間の商業施設を中心に防災対応型ソーラーカーポートが広まる可能性もある。