メガソーラーとセットにして17億円を調達

 こうしたスキームが可能になったのは、37基の「u50」とともに、2サイトのメガソーラー(合計約4.1MW)を開発し、事業性を高めたことで、金融機関から融資を受けることに成功したからだ(図4、図5)。とめ自然エネルギーは、「u50」とメガソーラーを合わせた約6MWの太陽光発電事業に関し、金融機関から約17.4億円を調達した。みずほ銀行、横浜銀行、城南信用金庫、七十七銀行、鹿児島銀行、仙北信用組合がシンジケート団を組んで融資した。

図4●出力2.4MWの「TOMEGAソーラー1 東和町米川鷹ノ子発電所」(出所:日経BP)
図4●出力2.4MWの「TOMEGAソーラー1 東和町米川鷹ノ子発電所」(出所:日経BP)
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図5●東和町米川鷹ノ子発電所は2015年3月20日に売電を開始した(出所:日経BP)
図5●東和町米川鷹ノ子発電所は2015年3月20日に売電を開始した(出所:日経BP)
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 メガソーラー自体に災害時の自立運転機能はないものの、低圧案件とパッケージにしてプロジェクト化することで、相対的に事業安定性に劣る低圧案件の収益構造を補い、バンカビリティを高める効果をあげている。

 「u50」の立地は、登米市内に34基、石巻市内に2基、栗原市内に1基となる。登米市にとっては、民間資金によって、市内に30カ所以上に非常用電源を確保できたことになる。その用地の約8割は、遊休農地を転用したもので、比較的、住宅地に近い場所にある。災害時に登米市に開放することで、可搬タイプの蓄電池に充電して、防災拠点で活用したり、周辺の市民が携帯電話やパソコンを充電したりするなどの活用方法が考えられる。