出力760kWの太陽光発電所を運営

 ササキコーポレーションは、自社が所有している十和田市内の遊休地1カ所で、太陽光発電所を開発・運営している(図5)。出力約762.3kWで、固定価格買取制度(FIT)上の買取価格は36円/kWh(税抜き)となっている。

図5●自社の遊休地で運営
図5●自社の遊休地で運営
(出所:日経BP)
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 開発した経緯は、東日本大震災時の停電などを受けて、自社の従業員全員の自宅の消費電力相当分くらいは、自社の太陽光パネルで発電できないかと考えたことだった。

 設計や施工は、地元の電気工事会社に委託し、調達は自社で担当してコストを下げた。発電設備は国内メーカー製の製品にこだわり、太陽光パネルは京セラ製、パワーコンディショナー(PCS)は日新電機製を採用した。

 青森県内にあっても、十和田市は積雪量が20~30cm程度と相対的に少なく、冬は意外に発電量が多いという。どの時期も発電量はおおむね良く、梅雨の時期から7月ころはやや落ち込む傾向にある。

 太陽光パネルの設置角は35度で、雪が積もれば、本社から従業員が出向いて太陽光パネルに積もった雪を下ろす。除雪機のメーカーだけあって、除雪の道具を多く保有しており、それらを活用する。

 ほかにも遊休地はあり、太陽光発電に向く場所もある。しかし、太陽光発電所を増やすことは考えなかった。あくまで本業に中心に、会社を成長させていくことが基本で、「太陽光発電の売電収入が増えすぎると、本業への取り組みが疎かになってしまうことを恐れた」という。