水平360度で自由な方向に進む

 Dvořák社がこの機種を開発したのは、草刈りは人手に頼る部分が多く残っていたり、既存の草刈機で対応できる場所が意外に少なかったりするなど、効率化の余地が大きく残っていたためだった。「人手による草刈りを極限まで減らし、誰でも簡単に使えること」が開発コンセプトで、汎用性の高い草刈機を目指した。

 太陽光発電所のさまざまな場所を、軽やかに刈っていくように見える理由の一つは、独自の駆動機構による。四輪それぞれが水平360度に回るため、方向転換の際に「切り返し」が不要で、全方向に自在に進める。このような動きが可能な草刈り機は珍しい。

 得意とする斜面では、通常は40度、さらにウインチを連動させると、最大で55度の急斜面でも対応できる(動画7)。

動画6●急な斜面を刈る様子
(出所:レンタルコトス)

 太陽光発電所における活用は、ドイツが早かったという。Dvořák社が本拠を置くチェコとドイツは隣り合う。太陽光発電で先行したドイツでは、敷地内の草刈りの効率化も早くから課題となり、ドイツ向けの販売台数は他の国より大幅に多い。ドイツでの実績を受け、英国や他の欧州各国、米国、アジア、オセアニアの太陽光発電所でも採用が広がっているという。

 太陽光発電所以外の分野も含めた販売実績は、世界で3000台以上としている。年間販売台数は400台以上で、販売網は約50カ国となっている。日本では年間約50台規模の販売が続いている。

 レンタルコトスは、これまでにレンタル用と販売用に10台を購入しており、太陽光発電所向けの販売実績や問い合わせが増えているという。関西の10MW規模のメガソーラーなどで実績がある。