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 従来は、栽培室ごとの単位で環境を制御していた。今回は、栽培室内の区画ごとと、きめ細かい領域で情報を収集した。通信障害などが起きたが、解決しながら取り組み、約0.5m2の区画ごとに温度情報などを収集できた(図8)。

図8●制御の単位を細分化
図8●制御の単位を細分化
最大約6℃の温度のバラつきを均質化(出所:東京工業大学の松本氏)
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 その結果、区画レベルで最大約6℃の温度のバラつきが生じていることがわかった。そこで、温度の設定や空気の循環方法を変え、このバラつきを低減し、生育条件を均質化した。消費電力は約12%低減できた。

 植物工場では、温湿度や照度だけでなく、例えば、CO2濃度、養液濃度、phなども測定したい要求がある。こうした測定もできる無線センサー端末に進化できれば、省エネ化だけでなく、生育条件を最適に制御し、品質管理や生産性の向上に寄与するシステムに広げることができる。

 また、電源は、さまざまな低消費電力駆動端末や、形状の自由さを生かした用途に応用できる。生活空間の形を生かした電源として活用できる。