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優先順位を付けて蓄電を制御

 センサーの信号処理において、測定精度や処理速度と消費電力は、おおむねトレードオフの関係にある。より低消費電力化が求められる用途、例えば、スマートメーター向けのマイコンの多くは、精度や速度を最小限に抑えることで、消費電力の低減を優先している。

 こうした仕様の場合、測定精度が低くても十分な用途でしか使えない。温度や湿度といった、比較的、粗めの測定精度で構わない用途である。一定以上の測定精度や速度が求められるようなセンシング対象や応用に適用するには限度がある。

 市販の回路を使って温湿度を計測すると、20秒に1回の計測で約189μWを消費する(図3)。測定間隔を延ばしたり、端末を工夫することによって、この回路を使っても、ある程度の計測は可能かもしれないものの、比較的、粗い精度で済む温湿度の計測だけで、ある程度の電力を消費してしまうことがわかる。

図3●市販の回路を使って温湿度を計測した場合の消費電力
図3●市販の回路を使って温湿度を計測した場合の消費電力
測定精度を維持しつつ、消費電力を50%以上、削減する必要(出所:日立製作所の藤森氏)
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