「水輪状の紋」を防ぐ洗浄液

 専用の洗浄液「RM 99」(図10)は、弱アルカリ性(pH:9)で、汚れの程度に応じて0.125%~0.25%に希釈して使うことを推奨している。

図10●洗浄液の効果
図10●洗浄液の効果
水輪状の紋や汚れの再付着を防ぐ(出所:ケルヒャー ジャパン)
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 水だけで洗った場合に付きがちな、水輪状の紋(ウォータースポット)ができることを防いだり、パネル表面に洗い流した汚れが再付着することを防ぐ役割を担っている。

 この洗浄液は、10リットル入りの容器で、定価が2万3000円で販売している(図11)。

図11●希釈用の洗浄液
図11●希釈用の洗浄液
10リットル入りで販売(出所:日経BP)
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 洗浄時には、どの程度の水が必要になるのだろうか。ケルヒャーでは、1時間あたり700リットル以上を目安に示している。洗浄時間は、円盤状のブラシの寸法や水を送る流量、水の調達状況によって変わってくるため、一概には示せないという。

 部品交換や寿命についても、パネル洗浄は使用環境が使用者によって大きく異なるため、定量的に示すのは難しいという。部品交換にはギアやノズル、高圧洗浄機のポンプなどがある。例えば、特定の物質を多く含む水を使うと、ギアが摩耗しやすいなど、流す水の質や量によって大きく変わってくる。

 ケルヒャーの洗浄方法には、苦手な設置環境もある。パネルの設置角が大きい場合、パネルの固定位置が高い場合などだ。いずれも豪雪地域で採用されている設置手法となる。

 同社では、適切に洗浄できるかどうかを確認するため、販売する前に、使用する太陽光発電所の現地を訪問することが多いとしている。