月額報酬の対象業務とは?

 アセットマネジメント契約においては、月額報酬額の定めが設けられることが多いのですが、その月額報酬額の対象業務の範囲が不明確なアセットマネジメント契約も存します。

 例えば、自然災害リスクを回避するために、防御壁の設置など新たな造成工事を実施した場合、この費用が月額報酬の範囲に含まれるものではないことは明らかでしょう。

 他方で、維持管理業務の一環として実施される範囲の業務は、月額報酬の対象業務といえるでしょう。

 「発電施設の価値に重大な影響を及ぼす事項の判断」を実施することがAMの業務範囲である場合、そもそも自然災害が生じ、発電施設が毀損すると売電能力の減少という重大な影響を及ぼすこととなります。

 まさに、自然災害リスクは、発電施設の価値に重大な影響を及ぼす事項に該当することとなりますが、このリスクを知っていながら告げないことがAMの債務不履行となるのか、自然災害リスクを回避するための措置を提案しなかったことがAMの債務不履行となるのか、はたまた自然災害リスクを回避するための措置を講じなかったことがAMの債務不履行となるのか、一義的に明らかとなっていないアセットマネジメント契約も存在します(図2)。

図2●火山噴火による噴石で割れた太陽光パネル
図2●火山噴火による噴石で割れた太陽光パネル
(出所:日経BP、本文の内容とは直接、関係しません)
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