蓄電池で契約電力500kW以下に

 高圧の業務用電気の料金メニューは、500kWを境に基本料金が大きく変わる。関西電力の場合、工場向けの基本料金は、500kW未満だと1360.8円/kWなのに対し、500kW以上になると1863.0円/kWに跳ね上がる。同社では、最大電力需要が500kWを超えないように、製品試験を夜間にシフトしたり、日中の試験時には、エアコンを切ったりするなどして需要管理を徹底してきたが、それも限界に近付いていた。

 「200kWhの蓄電池があれば、余裕をもって契約電力を400kW以下に抑えられる。中堅メーカーにとって利点が大きい」(杉島社長)。加えて、今回の蓄電池システムが、経済産業省の「定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業費補助金」(2014年度補正予算)の対象となり、投資負担が3分の2で済むことから、導入に踏み切ったという。

 三友エレクトリックに蓄電池システムを納入したのは、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)だ。竣工式では、設置した蓄電池システムを前に、テープカットを行った(図2)。筐体には「TMBCS」のロゴがあった。これは「TMEIC Battery Control System(蓄電池コントロールシステム)」の略で、パワーコンディショナー(PCS)と蓄電池、そして蓄電池制御装置を1つのシステムにまとめたもの。TMEICが2013年2月に製品化した。

図2●昨年12月17日に蓄電池システムの竣工式を開催した(出所:三友エレクトリック)
図2●昨年12月17日に蓄電池システムの竣工式を開催した(出所:三友エレクトリック)
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 三友エレクトリックの工場に設置したTMBCSには、東芝製のLiイオン蓄電池「SCiB」を採用した。TMEICでは、東芝製のほか、新神戸電機製、サムスンSDI製、LG化学製、の蓄電池での実証試験を終えており、システム構成が可能という。