「蓄電池用PCS」の出荷が約100MWに

 TMEICによると、蓄電池用PCSの出荷容量は、2015年度には約100MWまで伸びているという。TMEIC・産業第三システム事業部の杉山正幸上席マーケティング部長は、「これまで国内の実証事業の案件が多かったが、企業がピークカットに活用する例も出てきた。蓄電池の価格が下がってきたことに加え、定置用蓄電池の補助金制度を利用すれば経済メリットを出せるようになった」と言う。

 三友エレクトリックもこうした案件の1つで、このほかポンプ・タービン製造のシンコー(広島市)など、複数の中堅メーカーに対し、主にピークカットによる電気代削減の用途でTMBCSを供給しているという(図3)。

図3●蓄電池を使ったピークカットの例(出所:三友エレクトリック)
図3●蓄電池を使ったピークカットの例(出所:三友エレクトリック)
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 Liイオン蓄電池単体のコストは、現在、日本メーカー製で10万円/kWhを切るまで下っており、海外製はすでにその7割程度といわれる。「この1年だけでも約2割下がっており、今後さらに下がっていけば、補助金なしでもピークカット用途にさらに蓄電池の普及が進む可能性が高い」(杉山上席マーケティング部長)。

 TMEICは、蓄電池システムを単体として販売するのではなく、経済性を確保できる運用方法を含めた「蓄電池システムソリューション」として提案することで、新たな蓄電池市場を開拓しつつある。ピークカットに加え、今後、有望なソリューションとみているのが、メガソーラー(大規模太陽光発電所)に併設するシステムだ。

 「メガソーラー併設型は、すでに引き合いは500MWを超えており、ニーズは非常に強い。想定しているソリューションは大きく3タイプある」と、杉山上席マーケティング部長は言う。