電池は日本ガイシとGSユアサ、パワコンはTMEIC

 短周期変動の影響が問題になるのは、離島や沖縄、北海道など、系統規模の小さな場合に多い。一方、長周期変動は、系統規模に関わらず問題になる。九州電力や東北電力などで設定されている再エネの「接続可能量(30日等出力制御枠)」は、長周期変動への対応力を基準に決められている。今後、本土全体で顕在化する可能性が高く、再エネの大量普及の過程で発生する、より普遍的な問題といえる。その意味で、本土に先駆け、隠岐でこうした問題に蓄電池を活用する意義は大きい。

 隠岐の「ハイブリッド蓄電池システム」の設備概要はこうだ。Liイオン電池は0.5MWユニットを4セット、NAS電池は1.2MWユニットを2セットと、1.8MWユニットを1セットで構成されている。蓄電池は双方向型のパワーコンディショナー(PCS)が直流・交流変換しつつ充放電制御し、昇圧変圧器を介して22kVの特別高圧線に連系している。

 システム全体の設計・建設は三菱電機が担当した。Liイオン電池はGSユアサ製、NAS電池は日本ガイシ製、これらを制御するPCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した(図7図8)。

図7●Liイオン電池用のパワーコンディショナー(PCS)。東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
図7●Liイオン電池用のパワーコンディショナー(PCS)。東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(出所:日経BP)
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図8●NAS電池用のPCS。東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
図8●NAS電池用のPCS。東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(出所:日経BP)
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