EVで20GWh以上、蓄電システムで300MWh以上を納入
テスラは、すでにEVを累計20万台以上納入しており、これだけで合計20GWh以上の容量の蓄電池を出荷したことになる。さらに、蓄電システムでは、住宅用の「パワーウォール」と産業用の「パワーパック」で、累計300MWh以上を納入した実績があるという。
蓄電システム、EVともに、稼働状況などはスマートフォンなどで確認できる。EVであれば、充電や走行の間隔や、走行時の距離・速度などである。顧客の利便性を高めるとともに、テスラにとっては今後の製品やサービスの開発に生きるデータとなっている。
こうした監視・制御用のソフトウェアやシステムまで手掛けていることも、蓄電システムやEVの使いやすさ、サービスの向上につながっているとしている。
太陽光パネルについても、蓄電システムと同じように、1カ所で一貫製造する方針を採る。
米ニューヨーク州のバッファローに建設している「ギガファクトリー2」が、その生産拠点となる(図5)。蓄電池の「ギガファクトリー」と同じように、テスラが建物を建設し、パナソニックが太陽電池セルの製造設備を導入し、セルを生産する。同工場内で、テスラが屋根一体型のパネル「ソーラールーフ」などを生産する。2019年中までに、年産能力を1GWに高める計画をもつ。

太陽光パネルは、ソーラーシティが販売している。同社は、米国で最大の住宅用太陽光発電のサプライヤーで、累計で出力1GW以上を設置済みとしている。