「変動率毎分1%」の達成にノウハウ

――とはいえ、48MWの連系出力に対し、34MWの蓄電池・出力では、メガソーラーの急峻な出力変動を完全に相殺できません。

杉山 もちろん連系出力(PCS定格出力)と同じ出力の蓄電池を併設すれば、メガソーラーの出力をほぼ平滑化できます。しかし、発電事業の投資収益性を考慮すれば、蓄電池の導入コストは極力、抑える必要があります。

 といっても、あまりに蓄電池の出力規模が小さくなると、「変動率毎分1%」を達成できないことが多くなり、その場合、メガソーラーの出力を抑える必要があります。そうなると売電量のロスに直結します。

 蓄電池容量を最小化しながら、メガソーラーの出力抑制率を下げ、「変動率毎分1%」という指標を達成するか、これはトレードオフの関係にあります。こうした要素にバランスを取り、投資対効果を最大化することが求められます。こうした視点でのシステム構成、充放電制御が重要なポイントになります。

 TMEICの開発した「TMBCS(TMEIC蓄電池コントロールシステム)」では、メガソーラー用のPCSと蓄電池用のPCSを統合制御することで、相対的に蓄電池の容量を抑えつつ目標とするメガソーラー全体の出力で平滑化効果を実現しています(図1)。

図1●北海道知内町に建設する「知内メガソーラー20M発電所」の蓄電池システムを担当
図1●北海道知内町に建設する「知内メガソーラー20M発電所」の蓄電池システムを担当
(出所:日経BP)
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